新型コロナウィルスの感染経路は飛沫感染と接触感染の2つのルートでしたが、
新たにエアロゾル感染も起こるとの発表がありました。
一言でエアロゾル感染とは感染者の飛沫が埃などと混ざったエアロゾルを非感染者が吸い込む事で感染する事です。
パッと聞いた感じだと今までの経路の飛沫感染や空気感染と似ているので、違いや感染予防対策などまとめました。
エアロゾル感染とは?
エアロゾル感染とは感染者のウイルスを含んだ飛沫が空中で
埃などと混ざってできたエアロゾルを非感染者が吸い込む事で感染する事です。
空気感染と同じと思っている方も多いですが、別物の考えて良いでしょう。
どちらかというと、しばらく空気中を舞っている空気感染とは違い一過性のものなのであくまでも飛沫感染の延長。
空気清浄機からミストのような状態です。
例えば人がいないのにタバコの臭いが残っているような状態がエアロゾル感染と言えます。
新型コロナウイルスの感染経路にエアロゾル感染が増えた事により、新型コロナウイルスの発生源の中国武漢で急激に感染者数が増えた原因は、4万世帯以上が参加したとされる春節を祝う伝統行事の万家宴(ばんかえん)ではないかとの見方があります。
万家宴は市民が各自、自作して用意した料理は全部で1万4000弱もの品があり自らのアイデアで腕前を披露し生活の豊かさをアピールする宴会。
1月18日に武漢では41人の感染を発表がありましたが宴会は予定通り行われたことで爆発的に感染が拡がった可能性が高くなりました。
エアロゾル感染と空気感染や飛沫感染との違いは?
エアロゾル感染と空気感染や飛沫感染との違いを比べる前に、まずは空気感染と飛沫感染の定義について説明します。
空気感染
感染者の飛沫や糞便、嘔吐物などからウイルスを含んだ水分が蒸発しウイルスのみが空気中を長時間漂っている状態で非感染者が吸い込むことにより感染。
飛沫感染
感染者のくしゃみや咳などにより飛沫し空中に散らばる。
ウイルスを含んだ飛沫は唾液(水分)の粒の中に含まれています。
なので重みがある分、すぐに落ちるので、くしゃみの勢いにもよりますが、ウイルスが散らばる距離はせいぜい1m〜2m程度です。
エアロゾル感染と空気感染や飛沫感染との違い
エアロゾル感染は感染者のくしゃみや咳などによる飛沫がホコリなどと混ざり、ウイルスがその場の空気中を少しだけ舞っている。
なのでエアロゾル感染と飛沫感染との違いはウイルスが散らばる距離や舞っている時間が多少増えます。
空気感染との違いはエアロゾル感染はウイルス単体ではないので重みがあるぶん漂える時間は一過性なので空気感染ほど長時間漂えません。
エアロゾル感染の感染予防対策は?
あくまでも飛沫感染の延長にあるものとされているので、
感染予防対策も飛沫感染の予防対策を徹底していればOKです。
エアロゾル感染予防対策
・基本は手指の手洗いや75%以上の濃度のアルコール消毒など手指衛生。
・マスクは感染者の飛沫を防ぐのに効果的。(ウイルス自体は完全には防げない。)
・ドアノブや手すり、机、イス、つり革など人が触れているようなところは75%以上のアルコール液か次亜塩素酸で消毒。
・イベントやアミューズメントパークなど混雑するような人混みは避ける。
・なるべく公衆トイレは使用しない。(感染者の糞便からもエアロゾルとなってウイルスがしばらく舞っている可能性がある。)
・タオルなど生活用品は共有しない。
・握手やハグは積極的にしない。
・それに追加でエアロゾル感染は部屋の窓を開けて換気も頻繁にした方が良いでしょう。
アルコール消毒液が手に入らないとき
新型コロナウイルスによりマスク同様アルコール消毒液も売り切れて手に入りずらい状況にあります。
そこで75%以上のアルコール消毒液の代用品となるものの作り方をご紹介します。
塩素系漂白剤を使った消毒液の作り方
500㎖の水 ※腐食性があるため金属は避けた方がよいです。
漂白剤:2㎖ ※ペットボトルの蓋半分ほど500㎖の水に加えます。
漂白剤を250倍に希釈→ノロウイルス対策にも。
アルコール消毒液の作り方
無水エタノールと精製水を用意する。(どちらも薬局などで販売、精製水は100円ショップでも)
80%のアルコール消毒液を作るには100㎖に対し、20㎖の精製水を加えるだけ。
簡単に作ることができますが、保存が利かないので1日づつ使用するようにしましょう。
消毒用エタノールは売り切れが多くなっていますが、無水エタノールに関してはまだ販売してる事が多いので狙い目です。
まとめ
エアロゾル感染は飛沫感染の延長。(エアロゾルとは飛沫にホコリがくっついてミスト状になったもの。)
エアロゾル感染と空気感染との違いは、ウイルスが空気中に漂える時間。空気感染の時ほど長時間漂えない。
エアロゾル感染と飛沫感染との違いは、飛沫感染よりウイルスが空気中に飛び散る距離や舞っている時間が少しだけ長い。
エアロゾル感染の予防対策は基本的には手指衛生など飛沫感染の予防対策と同じですがそれに加えて換気が必要。
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