ちちんぷいぷいの語源は江戸時代!? 驚きの由来と意味を解説

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小さなころ、わたしが転んで泣いていると、母が「ちちんぷいぷい、いたいのいたいの飛んでけ」と言って、そっと手を当ててくれたことを思い出します。

その言葉を聞くだけで、なぜかほんの少し痛みがやわらぐような、不思議な感覚がありました。

でも、自分が子どもを育てるようになると、「いたいの飛んでけ」とは言うものの、「ちちんぷいぷい」はあまり使っていないことに気づきました。

いったい、この言葉はどこから来たのでしょうか?

調べていくうちに、昔から語り継がれてきた歴史や意外な背景が見えてきました。

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「ちちんぷいぷい」の語源は江戸時代の文献にも

実は、「ちちんぷいぷい」は江戸時代中期にすでに文献に現れています。たとえば『古朽木』や『五臓眼』といった当時の書物には、この言葉が登場します。驚くことに、それらの場面では子どもをあやすというより、手品を披露するときの呪文のように使われています。

つまり、この言葉は子どものおまじないというより、大人の娯楽の場でも親しまれていた表現だったのです。

江戸の辞書にも記載された児童向けの言葉

また、江戸時代の後半に作られた『俚言集覧』という辞書には、「ちちんぷいぷい御代の御宝 小児を誘ふ児語」と記載されています。この記述から、「ちちんぷいぷい」が子どもの気を引くために使われていた“子ども言葉”であったことが読み取れます。

今でいう「よしよし」や「えいえいおー」といったフレーズのように、音の響きで安心感を与える役割を果たしていたのでしょう。

家光と春日局の逸話?語源にまつわる伝説

この言葉の起源についてはさまざまな説がありますが、その中に「智仁武勇は御世の御宝」という言い回しを縮めたものだという解釈があります。これは、優れた徳のある人物を表す四文字の組み合わせで、儒教の教えにも関係しています。

また、泣き虫だった徳川家光を、乳母である春日局がこの言葉であやしたという伝説もあります。ただし、これには確かな史料はなく、あくまで後世に語られたエピソードのようです。

言葉の響き優先?語呂合わせの可能性も

「智・仁・勇」は、古代中国の儒学で重要視された三つの徳目で、「三達徳」と呼ばれます。

ここに「武勇」という言葉を加えると、やや意味がずれるとも言われています。

本来「勇気」と「武勇」は似て非なるものだからです。

もしかすると、「ぷいぷい」という音を作るために「武勇」があとから付け加えられた可能性もあるでしょう。

昔話にも出てくる!不思議でユニークな使い方

「ちちんぷいぷい」は、古くから語り継がれる昔話にもよく登場します。

たとえば、「屁ひり爺」や「竹切り爺」といった民話では、おじいさんが呪文のように「ちちんぷいぷい」と唱えると、何か面白いことが起こります。

中には、唱えたあとにおならをするなど、ユーモアに満ちた場面もあり、子どもたちに笑いをもたらしてきました。

こうした語りの中でも、「ちちんぷいぷい」はどこか魔法のような響きを持ったことばとして生きていたのです。

科学が証明?「痛いの飛んでけ」の意外な力

「いたいのとんでいけ」という言葉は、今でも子どもと接する場面で自然に使われています。

このフレーズには、実は医学的にも一定の効果があることが知られてきています。

言葉を通して安心感を与えることで、子どもの脳がいたみを和らげるように反応することがあるのです。

これは「プラセボ効果」として知られ、実際の治療でも似たような現象が確認されています。

にもかかわらず、この表現は辞書にはほとんど記載されていません。

筆者が調査した限りでは、『デジタル大辞泉』だけにしか載っていないようでした。

表:ちちんぷいぷい関連情報まとめ

項目 内容
初出文献 『古朽木』(1780年)、『五臓眼』(1789〜1801年)
辞書記載 『俚言集覧』(1797年頃):「小児を誘ふ児語」として記載
語源説 「智仁武勇は御世の御宝」の省略形とする解釈
家光との関係(俗説) 春日局が幼少の家光に対して唱えたという言い伝え
昔話での使われ方 「屁ひり爺」「竹切り爺」など、呪文として登場
現代での使われ方 「いたいのとんでけ」とともに親が子にかける癒しのことば
科学的効果の可能性 プラセボ効果による痛みの緩和が期待できるとされる
辞書での掲載状況 『デジタル大辞泉』に記載あり。他の主要辞書には未収録が多い
 
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